フィルムの種類
ひとくちにフィルムと言っても、実はいくつか種類があるんです。
当店で取り扱いのある代表的なフィルムの種類を、いくつかご紹介します。
35mmフィルム(135フィルム)
フィルムといえばこれ!フィルムくださいと言えばこれが出てきます。
遮光のための金属の筒(パトローネといいます)に、穴の開いたフィルムがだいたい1.5mぐらいの長さで収められています。
一コマの大きさは約36mm x 24mmです。
コダックでは135という名称の規格だったため写真店では135フィルムと呼ばれますが、このフィルムに対応したカメラを初めて本格的に市販したのがライカだったため、写真関係の資料では中判と比較する意味で「ライカ判」と呼ばれることもあります。
中判フィルム(120フィルム)
135フィルムよりも大きなフィルムです。通称でブローニーフィルムとも呼ばれますが、日本だけでの呼び名です。
ほとんどの二眼レフ使われているフィルムですが、それ以外にもハッセルブラッドやペンタックス67など様々なプロ機で使われています。
一コマの大きさはカメラにより異なります。二眼レフの場合は 60mm x 60mm、ペンタックス67の場合は60mm x 70mmです。
フィルムの面積が大きいためカメラも大きくなりますが、その分細かい描写で立体感のある写真に仕上がります。
フィルムは紙で巻かれて遮光されているため、日中にフィルムを交換する場合は注意が必要です。
ネガフィルム、ポジ(リバーサル)フィルム
135フィルム、120フィルムは大きさのお話ですが、ここからはフィルムの種類についてご説明します。
ネガフィルムは広く一般的に使われているフィルムで、現像すると反転した像が現れます。比較的明るさオーバーになってしまっても調整が効くことや、色の調整が行いやすいのが特徴です。
ポジフィルムはプロやこだわりのある愛好家が利用するフィルムで、現像すると撮影時のままの像が現れます。ネガフィルムに比べ鮮やかに撮影できますが、明るさや色の調整がほとんどできないことから撮影時に正確な設定が必要になります。また、大きな工場での外注現像になることから、現像に時間を要します。
カラーフィルムとモノクロフィルム
ここではカラーフィルム、モノクロフィルムについてご説明します。
カラーフィルムはその名の通り、色のあるフィルムです。カラーネガフィルムとカラーポジフィルムがあります。
カラーネガフィルムに関しては基本的にお店の現像機で現像できるので、すぐに仕上げることができます。お店で現像できるフィルムにはパトローネのどこかに「C-41」という印字があります(C-41とはコダックが開発したカラーフィルムの現像プロセスの名前です)。
モノクロフィルムは色を濃淡で表現します。カラーネガフィルムとは異なり別途設備が必要なため、基本的に外注扱いとなります。
モノクロネガフィルム、モノクロポジフィルムともにありますが、モノクロポジフィルムは種類や現像できる場所共に極めて限られています。残念ながら当店ではモノクロネガのみのお取り扱いとなります。
カラーに比べて現像プロセスが簡単なので自分で薬液を買って現像する方もいます。